2007年11月12日

小僧っ子の尻ぬぐい

hatabou.jpg

目の前に小僧っ子がいる。

小僧と言っても、年下をさしていない。
それは30代だったり40代だったりする。

彼らは言う。
ボクたち(彼らと七尾)の問題意識は同じだと。
ポップカルチャーは衰弱していると。
劣化しているのだと。

今の10代や20代の若者が、劣化しているのだそうだ。

でも、
七尾旅人は
自分らの世代と同じ、
純正のポップカルチャーの系譜にいるのだと、
認めてくれるそうなのだ。

911FANTASIAが思いのほか良かったからだそうだ。

彼らは言う。
ほら、良い作品を作れば、
音楽雑誌だってちゃんと取材に来てくれるじゃないか、と。

自分は人生を楽しむのが不得手なタイプではある。
でもこの時ばかりは、ふきだすのをこらえるので必死だった。。
本当に笑わせてくれる。
お前らがこの10年、何をしたというのだ?
たった1つでよいから教えてほしい。
端的に言って、はしゃいでいただけでは?

俺の過去作品、
いや、まあ、自分はともかく、

人間、音楽、そんなに甘くねえよ。

ただ厚顔だというだけで、人生がそこまで明るくなるなんて。
なんてエコロジカルな精神構造なんだ。。

あどけなく、舌足らずなおじさんたち。
劣化があったとしたら、その終着点にいるのが彼らかもしれない。


若い人達は少しも劣化などしていない。
重苦しい時代を、精一杯生きようとしている。

まちがいなく人間は、音楽は、巻き返す。

うん、巻き返さなければならない。

壮大な尻ぬぐいの始まりだ。。。



〜追記〜

911FANTASIA完成以来
いろんなことに忙殺されてたし、
実はすでに次作に取り掛かっているので
なんとなく放ってましたが、
何らかの形であのアルバムについて
補足をした方が良いのかなという気もしてきています。
なぜ作り始め、あのような構造を持つに至ったか。

mini911.jpg

例えば、さわりだけ言うと、
あの「歌と音と語りによるメタ・フィクショナルな年代記」という作品構造は、
2004年、911FANTASIA制作開始時に
既存の音楽メディアを一切あてに出来なかった自分が
サイトなどを介してお客さんとコミュニケーションをはかりながら、
(つまりネットを介して「個」がメディア化し得る事態に救われながら)
宇宙のメディアとしての「人類」、そして
数万年の歴史を誇る「人類最古のメディア」としての「歌」を、
一から捉えなおすとこから出発してます。

そして、「劣化」の問題。
この場合、劣化から「飽和」に言い換えた方が正確かもしれません。
「ポップ・カルチャー」の飽和にとどまらず、
20世紀終盤から、
「近代」の飽和と終焉に伴なって沸き起こって来ている諸相を、
いかにして超克していくか。
それはあの作品の根幹をなす最大のテーマであり、
1stアルバムの「雨に歌えば」以来、一貫したものです。


年内は作曲とLIVEにかまける予定だけど、
年明けあたりに何かしたいと思います。
posted by TAVITO at 11:20| 東京 ☀| ★911ファンタジア★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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